レクサス「新型ES」ついに全長5メートルを超え「LS」に迫るサイズになった必然性

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HEVは「ES300h」「ES350h」で、エンジンはともに4気筒ノンターボだが、排気量が2.0リッター/2.5リッターと異なる。

モーターを加えたシステム出力は、ES300hが145kW(AWDは148kW)、ES350hは駆動方式にかかわらず182kWだ。

BEVでは、前輪駆動の「ES350e」が165kW、後輪も駆動するAWDの「ES500e」は252kW。一充電走行距離は、前輪駆動が685kmで、AWDが610kmとされている(CLTCモードによる目標値)。

BEV仕様はスピンドルグリルでなく、フロントに開口部をもたないスピンドルデザインを採用(写真:Lexus International)
BEV仕様はスピンドルグリルでなく、フロントに開口部をもたないスピンドルデザインを採用(写真:Lexus International)

HEVとBEV、2つのパワートレインを用意した理由はなにか。最終的に内燃機関を載せないカーボンニュートラルに向かうにしても、「現時点では、地域の事情に応じてパワートレインの選択肢を設けることが顧客のためになる」というレクサスの考えによるものと、千足チーフエンジニアは説明する。

自分に合った形の電動車(ハイブリッドも含む)を選べるようにするのが、レクサスが「マルチパスウェイ」と呼ぶパワートレイン戦略なのだ。

最新機能を採用も「テクノロジーを前面に出さない」

「新型ESでは“ゆとり”をもってドライブできることを目指しました」と千足チーフエンジニアはいう。

車内には、「レスポンシブヒドゥンスイッチ」と「センサリーコンシェルジュ」など、デジタル技術を駆使した機能を新採用。リビングルームのような快適性でもって、広い室内空間を楽しめる装備のようだ。

「レスポンシブヒドゥンスイッチ」は手をかざすとこのように浮かびあがる(写真:Lexus International)
「レスポンシブヒドゥンスイッチ」は手をかざすとこのように浮かびあがる(写真:Lexus International)

レスポンシブヒドゥンスイッチは、なにもないように見えるダッシュボードに手をかざすとスイッチが出現する、というもの。タッチスイッチでなく、物理的スイッチなのは世界初の技術だ。

「テクノロジーを前面に出さない」のがコンセプトだそう。以前、レクサスが自らのコーポレートカルチャーを表現するのに使っていた「Omotenashi(おもてなし)」という言葉を連想させる。

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