主役はE5系「新幹線大爆破」監督に聞く撮影の裏側 JR東日本が「まさか」の協力、ALFA-Xなぜ登場?

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そこでパッと思い浮かんだのがのんさん。何度か一緒に仕事をしたことがあり、彼女が初めて監督した映画を手伝ったこともあります。そのときの印象がびしっとしていたので運転士でいけると思いました。彼女は事あるごとにアクション映画をやりたいと言っていて、「今回は座りっぱなしだけど、原作ではアクション俳優の千葉真一さんがやっていた役だから」と口説きました。

――「あまちゃん」に出ていたから起用したのでは?

そこは全然。後で本人から聞いて、そういえばそうだねと。

鉄道ファンに「見てほしいところ」は?

――最後に、鉄道が好きな人たちにここを見てほしいというシーンはありますか。

うーん。全部と言いたいけど……。どの程度の人が気づくかわかりませんが、列車が走っているカットは実際のその場所ではないところばかりです。最初の予告編でもトンネルを出た後、ある設備がチラッと映る。そのトンネルと設備の距離だけでその場所がどこかをネット上の人たちは特定してしまうんです。

東北新幹線は騒音対策が徹底されているので防音壁が意外に高い。特に仙台から南は景色を見せようと思っても防音壁に遮られてなかなか見せられない。だから仙台から北で撮った絵面のいい場所を選んで使っています。そこはお目こぼし願います、のような感じです。

新幹線大爆破 爆発シーン
『新幹線大爆破』の一シーン(写真:Netflix映画『新幹線大爆破』)
【写真をもっと見る】『新幹線大爆破』撮影現場での樋口監督や作品のさまざまな場面、そして重要な役割を担うALFA-Xの実車写真など

――劇場で見るのとは違って、Netflixでは何十回でも見直しができますから、実際の撮影場所を突き止めようとする鉄道ファンも出てきそうですね。

怖いなあ。でも、ぜひ何度でも見てほしいですね(笑)。

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大坂 直樹 東洋経済 記者

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おおさか なおき / Naoki Osaka

1963年函館生まれ埼玉育ち。早稲田大学政治経済学部政治学科卒。生命保険会社の国際部やブリュッセル駐在の後、2000年東洋経済新報社入社。週刊東洋経済副編集長、会社四季報副編集長を経て東洋経済オンライン「鉄道最前線」を立ち上げる。製造業から小売業まで幅広い取材経験を基に現在は鉄道業界の記事を積極的に執筆。JR全線完乗。日本証券アナリスト協会検定会員。国際公認投資アナリスト。東京五輪・パラにボランティア参加。プレスチームの一員として国内外の報道対応に奔走したのは貴重な経験。

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