主役はE5系「新幹線大爆破」監督に聞く撮影の裏側 JR東日本が「まさか」の協力、ALFA-Xなぜ登場?

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――撮影のためにE5系が7往復したとのことですが、どんなシーンを撮影したのですか。

基本的には列車が普通の状態で走っている場面はほとんどそこで撮影しました。まるごと1編成貸し切り。エキストラがたくさん乗るうえに大量の荷物を載せないといけない。積み残しがあったらいけないので、最短どのくらいの時間で積み込みが終わるか、JR東日本の人たちと毎週1回集まってダイヤなどの打ち合わせをしました。何だか自分たちもJRグループの一員になったかのような感覚でした。

E5系新幹線
JR東日本のE5系新幹線(撮影:今井康一)

――実際の撮影はどうでしたか。

朝出発してときどき途中駅での停車時間が長かったりもするんですけど、新青森に12時くらいに着きます。そこで1時間半くらい昼休憩や調整作業をして、今度は上り列車での撮影。そして上野駅に18時半に着いて荷物を下ろして解散。これを毎日のようにやっていました。

セットも本物の部品を使用

――列車はセットを使った撮影もありましたか。

ストーリーが展開していくにつれセットでの撮影が増えました。

――セットも本物そっくりで、セットと本物の見分けがつきませんでした。

セットといっても、本物の新幹線のいすや内装のパネルなどを一部借り受けて組んだものです。

――駅も本物の駅で撮影したんですよね。

もちろん。“幹総“と呼ばれている新幹線総合車両センター(宮城県利府町)にもお邪魔させていただき撮影しました。線路上での撮影はさすがに本物というわけにはいかないので、新幹線の線路幅と同じ規格の線路を持つメーカーさんで撮影させていただきました。

新幹線大爆破 撮影風景 新青森駅
新幹線の駅での撮影風景(写真:Netflix映画『新幹線大爆破』)
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