主役はE5系「新幹線大爆破」監督に聞く撮影の裏側 JR東日本が「まさか」の協力、ALFA-Xなぜ登場?

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――原作は当時の国鉄から協力を得られなかったと聞いています。今回はJR東日本が協力してくれることを前提に企画が決まったのですか。

いえ、協力していただける前の段階から脚本を作っていましたからどんな状況になっても作れるように、最悪と最良の事態をシミュレーションしていました。

――JR東日本が「特別協力」しているのが驚きです。

「エンタメで東日本を盛り上げよう」という意図を粋に感じていただいて、まさかのご協力をいただくことになりました。Netflixで世界中に配信されるので新幹線をさまざまな国の人に見せたいという気持ちもお持ちでした。こちらの本物の新幹線を見せたいという気持ちとも合致しました。

樋口監督 新幹線大爆破
撮影現場での樋口監督(写真:Netflix映画『新幹線大爆破』)

監督にとってE5系とは?

――原作では0系でしたが、今回は東北新幹線のE5系です。

昭和40年生まれの原理主義者の私は新幹線といえば白地に青いラインだと刷り込まれていました。でもJR東日本ということは、メインとなる新幹線はおそらくE5系じゃないですか。だから最初は自分の中で「緑色にピンクなんて、歯磨き粉のチューブみたいだなあ」とか「鼻が長すぎるなあ、どうなんだろう」とか思っていたわけです。

樋口真嗣監督 E5系
E5系新幹線の模型を手にする樋口監督(撮影:尾形文繁)

でも準備で乗っているうちにE5系をどんどん好きになってくんですよ。こう撮れば格好良くなるぞというのもわかってきた。最初は何とも思わなかったのに好きになっていくプロセスはまさに恋愛ですね。今では新幹線といえばE5系以外考えられない。もう白い新幹線を見ると物足りない。「色塗ってほしい」と思ってしまう(笑)。

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