いずれも理由は「本人からの申し出」であり、デイカス氏の社長就任など、グループの新方針に不満があったとされる。また、昨年末には社外取締役だった和田眞治氏が逝去し、どのような人材が取締役に就任するかが注目されていた。
意外な人物の起用に業界内から驚きの声
今回発表された経営体制では、代表権のある会長に創業家出身の伊藤順朗副社長が就任するほか、社外取締役に4人を新たに招く。その中には松屋会長の秋田正紀氏や元H&Mジャパン代表のクリスティン・エドマン氏らが名を連ねたが、中でもサプライズだったのは澤田貴司氏の起用だ。

澤田氏は現在67歳。2024年から再生医療サービスのセルソースで社長CEOを務めるが、2016~2021年には競合であるファミリーマートの社長を務めた人物だ。
ファミマ時代は、サークルKサンクスとのブランド統合や決済アプリ「ファミペイ」の導入を進めたほか、買収で膨らんだ不採算店の閉鎖や希望退職の募集など構造改革を断行した。そんな元競合トップの取締役起用に、業界関係者からは「ただただ驚き」という声が聞こえてくる。
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