保有し続けている状態では、心理的に買い増しが難しくなりがちですが、ストップロスを実行することで、より冷静な判断が可能となるのです。
ルール5:少しずつ買う
先のルール4で触れた時間分散投資の具体的な方法について説明します。
たとえば、ある銘柄に100万円の投資を予定している場合、3つから5つに分けて購入することをお勧めします。具体的には20万円から30万円ずつに分けて、段階的に投資を進めていくのです。
ただし、最低投資単位が100万円に近い高額銘柄の場合、予算が100万円では分散投資が難しくなります。
そのような場合は、慎重な指値注文を心がけましょう。過去3カ月のチャートを確認し、できるだけ下値圏に近い水準で指値を入れることが重要です。このように少しずつ投資することで、その銘柄特有の値動きの特徴が見えてきます。
たとえば、想定以上に投機的で株価が大きく変動する場合や、為替相場、特に円高に対して過敏に反応する場合があります。さらには、日経平均株価が上昇しているにもかかわらず、投資対象の銘柄が下落するというケースも珍しくありません。
分散投資を通じてこうした銘柄の特性を理解することで、適切な対応策を見出すことができます。たとえば、株価変動が激しい投機的な銘柄であれば、保有比率を抑えめにする選択が可能です。
また、円高に弱い銘柄であれば、為替市場が円安に転じるまで様子見するという判断もできます。日経平均と逆行して下落する銘柄については、自身の投資仮説とは異なる下落要因が存在する可能性を探ることができます。
一方、予算額を一度に投資してしまうと、こうした柔軟な対応が困難になります。
理想的には、1週間から1カ月程度の期間での分散投資をお勧めします。
私自身は性急な性格から3日程度で投資を完了させてしまい、後悔することも多々あります。特に投資経験が5年以内の投資家の方々には、1週間から1カ月程度の期間での分散投資を強くお勧めします。
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