本記事では、ルール1〜5までをご紹介します。
ルール1:できるだけ自分で考える
『選択の科学』(シーナ・アイエンガー、文藝春秋、2010)という書籍では、「人は自分で選択したことが失敗しても後悔は少ないが、他人に指図されて行った選択が間違いだった場合の後悔は大きい」という重要な指摘がなされています。
株式投資は後悔の連続です。株を買って下がれば「なぜあのタイミングで買ったのか」と後悔し、売った株が上がれば「なぜあのタイミングで売ったのか」と後悔します。この後悔をできるだけ小さくするためには、「自分で判断する」ことが重要です。
特に、アナリストの判断を100%信頼して売買するのは避けるべきです。アナリストの判断に従うとパフォーマンスはマイナスになりがちです。
アナリストの投資判断が間違いやすい理由は主に2つあります。
1つ目は、アナリストの多くが実際の株式投資経験に乏しいことです。多くのアナリストは入社時点で調査部に配属され、厳格なコンプライアンスルールにより個別株の売買が禁止されているケースがほとんどです。投資経験のないアナリストは投資判断が甘くなり、株価上昇後に買い判断を出す傾向があります。
2つ目は、証券会社のアナリストに求められているのが必ずしも株価予想の的中ではないということです。機関投資家は、アナリストに対して業界知識や企業経営陣へのアクセスなどを求めており、株価判断は評価項目の1つに過ぎません。
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