フジテレビ「Live News イット!」青井実アナのパワハラが致命的である理由

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青井実氏は2003年にNHKに入局し、ニュース番組や情報番組の司会で実績を重ねてきた。『NHKニュース7』『ニュースウオッチ9』など報道の看板番組を任され、家柄も良く、高身長で整った顔立ちだったことから「NHKのプリンス」の異名をとった。

祖父は大手流通・カード事業会社の創業者であり、本人は慶應幼稚舎から入って慶應義塾大学を卒業。妻はキー局の女性アナウンサーだった。典型的なエリート像を体現した存在だった。

そんな彼は、2024年2月にNHKを退職して、4月からフジテレビの『Live News イット!』のメインキャスターを務めることになった。フジテレビが彼を抜擢した背景には、報道部門を立て直したいという焦りがあったのではないか。

かつては『ニュースJAPAN』『FNNスーパータイム』といった重厚なつくりの人気番組があり、フジテレビの報道にもブランドとしての価値があった。

青井氏の起用は裏目に

だが、最近ではバラエティ色の強い報道が中心となり、視聴率も伸び悩んでいた。そこに知名度と実力を兼ね備えた元NHKのアナウンサーを起用することで、番組に箔をつけようとしたのだ。

だが、その目論見は外れた。青井氏をメインキャスターとする新体制になってからも、視聴率は伸びなかった。エリート育ちの彼は、夕方の報道・情報番組の主な視聴者である主婦層の共感を得ることができなかった。「(前任の)榎並大二郎アナの方がよかった」という声も聞かれるようになった。

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