デヴィ夫人(85)「暴行容疑」で窮地、過去の暴力事件と偏った思想…それでも重宝された「毒舌キャラ」の代償
その後、彼女がバラエティタレントとして飛躍するきっかけになったのは、体当たり系の企画にも積極的に挑んでいったことだ。上品で高貴な経歴の高齢女性が、体を張ってバンジージャンプをしたり、スカイダイビングをしたり、泥にまみれたりして、芸人顔負けの全力パフォーマンスを見せるのは衝撃的だった。
一方、トーク系の番組では「気品ある毒舌家」というキャラクターを確立した。無礼だと感じたり、筋が通らないことがあったりした場合には、容赦なく厳しい言葉を放っていった。そんな彼女の言葉の端々から感じられる教養や国際感覚が、タレントとしての格を感じさせる要因にもなっていた。

過去にもあった暴力沙汰
ただ、そんな彼女にはタレントとして危うい部分もあった。それは、時に感情的になりすぎて手が出てしまうことと、偏った思想を持っていることだ。
デヴィ夫人が暴力沙汰を起こしたのは今回が初めてではない。1992年、アメリカに住んでいた頃に彼女は、フィリピンの元大統領の孫娘の顔をシャンパングラスで殴打し、37針を縫う大けがを負わせたとして傷害容疑で逮捕された。また、2014年にはテレビ番組の収録中に一般人女性に3回平手打ちをして、その女性が警視庁に被害届を出したこともあった。
どんなに感情的になったとしても、暴力に訴えることはあってはならない。人前に出る仕事をする人間であればなおさらだ。
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