デヴィ夫人(85)「暴行容疑」で窮地、過去の暴力事件と偏った思想…それでも重宝された「毒舌キャラ」の代償

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デヴィ夫人
今年3月、12平和党(ワンニャン平和党)決起集会で花束を受け取ったデヴィ夫人(写真:東京スポーツ/アフロ)

4月16日、女性に向けてシャンパングラスを投げつけたとして、タレントの「デヴィ夫人」ことデヴィ・スカルノ氏が暴行容疑で書類送検された。東京都渋谷区の飲食店にて、自身が代表を務める芸能事務所の女性従業員に向けてグラスを投げつけたのだという。

この事件によって彼女のタレント生命は危ういものとなった。今年2月には政治団体「12(ワンニャン)平和党」を設立して、自ら代表に就任し、国政進出をする意向を示していた。

そもそも政治活動を本格化させて政治色が強まると、テレビタレントとして従来通りの活動を続けるのは難しくなるはずだ。85歳という年齢も考えると、もともとタレントとしては前途多難の状態だったと言えるかもしれない。

若くして国際舞台の一角に立った

デヴィ夫人はインドネシア初代大統領スカルノの第3夫人であるという異色の経歴を持ち、国際的なセレブリティとして知られてきた。日本人として東京で生まれ育ち、インドネシアに渡って大統領夫人となった。20代前半で国際舞台の一角に立ったという華やかな過去が、後年の日本でのタレント活動において特異なオーラと説得力を生む要素となった。

1990年代以降に本格的に日本のバラエティ番組にも出演するようになった。野村沙知代、奈美悦子などの人生経験豊富な熟女タレントが人々の悩み相談に乗る『快傑熟女!心配ご無用』(TBS系)などに出演して、「上品な口調でズケズケと厳しい本音を言う本物のセレブ」という特異なキャラクターが注目され、どんどんタレントとしての仕事が増えていった。

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