東急田園都市線5000系「標準車両」らしい安定感 実はJR東車両がベース、東横線や目黒線にも仲間

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田園都市線の5000系はデビュー後も変化を続けた。混雑緩和を目的に2005年以降、一部の編成を除いてとくに混み合う5・8号車が座席収納式の6ドア車に置き替えられた。2009年4月からは4号車にも組み込まれ、1編成10両のうち3両が6ドア車となった。

6ドア車導入の際には編成を複雑に組み替えており、田園都市線から東横線に移籍した車両もある。

東急5000系 6ドア車
田園都市線5000系6ドア車両の車体側面=2005年撮影(提供:東急)

だが、全駅へのホームドア導入に伴い、2016年以降は全車両4ドア車に戻された。新たに製造して組み込まれた4ドア車は、外観は従来と同じだが、車内は背もたれが高いハイバック仕様のロングシートを採用した。

ベテラン社員が語る5000系

長津田検車区で長くメンテナンスに携わってきた本村規一さんは1985年の入社。長津田車両工場、元住吉検車区を経て、5000系のデビュー後に長津田検車区に配属となった。技能士として5000系の側面表示器、呼び出しブザーなどの改良を通じて若手への技術伝承にも携わってきた。

当時の5000系の印象については「東急の電車としてはそれまでとガラッと変わった、格好がいいイメージでした。側面を見ても昔の車両は細い赤帯だけでしたが、幅広の赤帯とグリーンのラインを入れて明るくなった感じがしました」と振り返る。

長津田検車区 本村規一さん
長津田検車区の本村規一さん。技能士として技術伝承にも力を入れてきた(記者撮影)
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