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KDDI松田浩路新社長が就任会見で新施策発表、AIマーケット構想と300億円ファンドで通信の先へ挑む

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  • 石井 徹 モバイル・ITライター
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AI普及の基盤強化も進める。シャープ堺工場跡地で2025年度中の本格稼働を目指すAIデータセンターでは、Google Cloudのデータ分析基盤を組み込んだ先進的なデータセンターとする計画を発表した。GPUへの投資については「(従来計画の)1000億円というスタンスは変えていない」としつつも、「AIのテクノロジーはどんどん進化しており、モデルも軽量化が進んでいる」と述べ、投資内容を柔軟に選択していることを示唆した。

ソフトバンクが1兆円規模のAI投資を発表していることと比較すると、数字上は慎重な姿勢に見えるが、松田社長は「投資タイミングを見極めながらさらなる投資も検討する」とも述べており、状況次第では投資規模の拡大も視野に入れている。

同時に、KDDIは生成AIスタートアップへの投資も加速している。2024年3月には東大松尾研発のAIベンチャー「ELYZA」を連結子会社化するなど、外部技術の取り込みにも積極的だ。

3つの挑戦—松田体制の経営方針

松田社長は就任会見で、「つなぐチカラ」を生かした3つの挑戦を提示した。

つなぐチカラの3つの挑戦(筆者撮影)

1.「未来を作る仲間とつながる」

「自前主義にこだわらず、多くの仲間と一緒に個性を生かしてつないでいけば、より大きな目標をより早く実現できる」という考え方だ。これは高橋前社長時代から続くKDDIの特徴でもある。「KDDI∞Labo(ムゲンラボ)」などスタートアップ支援や、Netflix、Apple、Spotifyなど海外コンテンツ企業との早期提携を実現してきた実績がある。

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