【産業天気図・医薬品】07年度は薬価引き下げなく全般「晴れ」へ。が、忍び寄る頻回改定の暗雲

医薬品業界の07年度は2年に1度行われる薬価改定(引き下げ)がなく、「晴れ」となる。生活習慣病薬や有力な長期処方薬を持つ武田薬品工業<4502.東証>、アステラス製薬<4503.東証>、第一三共<4568.東証>、エーザイ<4523.東証>など、大手を筆頭に、おおむね増益となろう。
 業界の収益を圧迫する最大の要因は薬価引き下げだが、今後それが増大するリスクがある。医療費増大を背景に「頻回改定」が真剣に検討されているのだ。引き下げ幅等にもよるが、仮に現実化すれば、新薬の乏しい中小医薬品メーカーに、大きな影響を及ぼすことになるだろう。毎年改定案が昨年一旦見送りとなったが、再燃が予想され、議論の行方が注目される。
 なお、沢井製薬<4555.東証>、東和薬品<4553.東証>、日医工<4541.大証>などジェネリック(後発)医薬品のメーカーの07年度は、やはりおおむね「晴れ」。昨年4月の処方箋改定直後ほどの特需はなくなるものの、政府の奨励策は陰に日向に続くと思われる。
【高橋由里記者】


(株)東洋経済新報社 会社四季報速報プラス編集部

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