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【A90ファイナルエディションの価格は1500万円】トヨタ「スープラ」終幕へ。セリカXXからの歴史、BMWとの共同開発による復活劇を振り返る

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2019年モデルのスープラRZ(写真:トヨタ自動車)

BMWには、「Z4」というスポーツカーがあり、その2代目の開発でトヨタとの協力関係が生まれた。Z4は、基本的にオープンカーであり、一方のスープラはクーペの形態で、外観を含め目指すスポーツカー像は違う。とはいえ、エンジンやサスペンションなどを共用することで、原価を抑え、また販売台数に限りがあるスポーツカーを量産市販できる機会を生んだ。

2019年に発売されたスープラは、従来の直列6気筒エンジンのほかに、直列4気筒エンジンの車種があり、またレース出場を前提とした車種も発売された。ドイツのニュルブルクリンクを開発の舞台とするなど、操縦安定性の一層の向上を目指し、廉価で身近な86とは違った高性能スポーツカーとしての差別化にも成功している。

ニッサンGT-Rとは異なるスポーツカー像

2025年3月21日にスープラRZグレードの一部改良モデルを発売。現行型のスープラについては、国や地域によっても時期は多少異なるが、日本では2026年春の生産終了がアナウンスされている(写真:トヨタ自動車)

2007年に復活を果たしたニッサンGT-Rとの違いも明確で、別の趣向を備えたスポーツカーとして、スープラは独自の存在となった。

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販売台数の推移を振り返れば、発売翌年の2020年に約2700台となったが、以後は年間で1000台前後から1500台ほどである。これは、決して見劣りする数字とはいえず、GT-Rも2007年からの販売実績は、平均すると年間で1000台ほどとなる(近年は、イヤーモデルとして限定販売/海外輸出台数は含まず)。そのGT-Rも、ここで一区切りとなる予定だ。

電動化への時代を迎えたが、スポーツカーも電気自動車(EV)でなければならないということではないだろう。とはいえ、自動車メーカーが販売するクルマとしての品質を保ち続け、この先、10~20年も補修部品などを確保し続けることがどこまでできるのか。そこまでの製造者責任を考えれば、スープラはもちろん、GT-Rもまた、これまでの形態はひとつの潮時を迎えたといえるのかもしれない。

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