【A90ファイナルエディションの価格は1500万円】トヨタ「スープラ」終幕へ。セリカXXからの歴史、BMWとの共同開発による復活劇を振り返る

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A90ファイナルエディションに装着されるブレンボ製フロント19インチディスクブレーキ
A90ファイナルエディションに装着されるブレンボ製フロント19インチディスクブレーキ(写真:トヨタ自動車)

その速さに応じて、ブレーキ性能も高めている。フロントがイタリアのブレンボ社製キャリパーである点は同様だが、A90ファイナルエディションは外径が1インチ大きい19インチとなる。また、前後のタイヤが異なる寸法であるのも同様だが、A90ファイナルエディションではフロントはより幅広く、リアはホイール外径を1インチ増やし、より偏平にし、接地幅を広げている。

変速機は、RZでは8速の自動変速を選べるが、A90ファイナルエディションは6速手動のみの設定だ。441PSのエンジン性能を、後輪のみの2輪駆動で、かつ手動での変速により活かしきるには、優れた運転技量も求められるだろう。

モータースポーツ車両として販売されている「GR Supra GT4 EVO2」
モータースポーツ車両として販売されている「GR Supra GT4 EVO2」(写真:トヨタ自動車)

これをもって、スープラの生産は終了が予定されている。ただし、レース専用車両のGRスープラGT4の活動は続けられるとみられ、GR広報は、「今後もモータースポーツ活動を通じてスープラを鍛え、もっといいクルマづくりを続けていく」としている。

セリカXXからスタートした歴史

1970年発売のトヨタ「セリカ」
1970年発売のトヨタ「セリカ」(写真:トヨタ自動車)

スープラの初代は、1978年に登場した。ただし、国内では「セリカXX(ダブル・エックス)」と名乗った。

セリカXX登場の背景には「セリカ」がある。初代セリカは1970年に誕生した2ドアのスペシャリティカーで、当初はクーペだけだったが、遅れてリアハッチバックのリフトバックが追加となった。1977年に、セリカが2代目へモデルチェンジする。その1年後に、セリカが直列4気筒エンジンであったのに対し、直列6気筒エンジンを搭載する上級車種として、セリカXXが生まれた。

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