川口市15位、江戸川区27位、では1位は? 「人口に占める外国人の比率が大きい市区町村」ランキングTOP50×3

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2位に入ったのは在日クルド人が多い「あの市」

③ 人口5万人超(517自治体)

人口規模の大きいこの区分では、上位50位中17自治体を東京23区(特別区)が占めた。中でも1位の新宿区(東京都:13.42%)には4万6869人もの外国人が居住する。うち最多の38.1%を占めるのが中国人。また国内最大のコリアンタウン・新大久保を有することから、うち約2割を韓国人が占めるのが特徴だ。

「日本で最も面積の小さい市」として知られる2位の蕨市(埼玉県:12.21%)は、外国人の6割強を中国人が占める。また、隣接する川口市も15位(7.64%)にランクインしており、同様に外国人の5割以上を中国人が占める。

ちなみに、蕨市(および川口市)は「ワラビスタン」などと呼ばれ、在日クルド人が多いことでも知られる。「在留外国人統計」にはその実態は反映されていない(統計上の蕨市に在住するトルコ人は78人)が、難民認定を受けらず、在留資格を持たない仮放免者が多いと推察される。

4位の常総市(茨城県:11.46%)は製造業が盛んな地域で、ブラジル、フィリピン、ベトナムをはじめ多様な外国人が居住する。市内には多国籍の外国人が集うコミュニティーも形成されているようだ。

外国人人口の絶対数が大きい自治体にフォーカスすると、最大は30位の大阪市(6.62%)の18万2619人。国籍別の内訳では韓国(5万6314人)、中国(4万9103人)、ベトナム(2万7537人)、ネパール(1万2360人)の順に多い。中でも大阪市生野区は日本有数のコリアン集住地区で、区の人口(12万6376人)の1割強に相当する1万7891人の韓国人が居住する。

東京23区で新宿区に次いで外国人人口が多いのが、27位の江戸川区(6.75%)の4万6574人。中国(1万7061人)、インド(7653人)、韓国(4063人)、ベトナム(3930人)、フィリピン(3357人)、ネパール(2530人)と国籍も多様だ。とくに小岩は多国籍なお店が軒を連ねる「エスニックタウン」として知られ、一部のファンに愛されている。また、同区はインド人人口が全国の自治体で最も多く、西葛西にはインド人コミュニティーが存在する。

関東圏以外では、5位の美濃加茂市(岐阜県:10.90%)、7位の可児市(岐阜県:9.35%)、8位の碧南市(愛知県:9.32%)と、都道府県ランキングと同じく東海地方の自治体が目立つ。いずれも自動車部品をはじめとする製造業の工場が立地するエリアで、多くの外国人労働者を受け入れている。

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