白いドライバーで絶好調のテーラーメイド社長が語るイノベーションの秘密

白いドライバーで絶好調のテーラーメイド社長が語るイノベーションの秘密

世界的なスポーツ用品メーカー、アディダス・グループのゴルフ部門であるテーラーメイド・アディダス ゴルフカンパニー(TMA)。先進国の経済悪化で世界のゴルフ市場が縮小している中、TMAは白いヘッドのドライバー「R11」シリーズなど次々とヒットを飛ばしている。

業績も好調で、2008年度、09年度、10年度と3期連続増収。さらに11年度も第3四半期(1~9月)までで売上高は14%増(為替要因を除くと17%増)。通年でも15%程度の伸びとなった様子。いまやゴルフ用品メーカーでナンバーワンの地位にある。

ジャパン・ゴルフ・フェアのために来日した同社のマーク・キングCEO兼プレジデントに好調の要因などを聞いた。


--世界のゴルフ市場が低迷しているが、R11のヒットなどTMAが絶好調な理由は。

 イノベーションを起こすことができているからだ。それにより業績も良くなっている。

新しい製品、目を引く白いクラブや、ロケットボールという革新的な製品名を付けたり、消費者の注目を浴びるような、今までと違うやり方で製品投入ができているからだ。

特に米国市場全体はここ数年低迷している。しかし、エキサイティングな製品を投入することができれば、消費を喚起することができるし、成長の余地はある。

--R11のヒットで、白いヘッドのドライバーはすっかり定着した。しかし、R11が出てくる前、ドライバーのヘッドは黒が常識だった。そうした常識を打ち破ることができたのは、組織やマネジメントで何らかの変更があったのか。

7、8年前、われわれが持続的な成長をするためにはもっとスピードアップしなくければならないと認識した。2、3年ごとにイノベーションを起こすのではなく、毎年イノベーションを起こす必要がある、と。

まず、製品サイクルを3年から1年に短縮したら、マーケットシェアが1年で増加した。熱心なゴルファーは毎年新しい製品を望んでいるのだ。そのことで、わが社に期待されていることは、絶え間ないイノベーションの実現だと考え、すべてのカテゴリーで12カ月に1回イノベーションを起こすことを目標にした。

そのために2つの大きな組織の変化があった。1つは、従業員の考え方や姿勢の変化。1年に1度イノベーションを起こすことは可能だ、という考え方に変わった。

もう1つ。もっと重要なことは、多くの従業員からイノベーションのアイデアを募るようになったことだ。それまでは少人数しかイノベーションにかかわっていなかったが、より多くの従業員がイノベーションのアイデアを出せるようにした。以前は特定の1人が、どういう製品にするか、製品名や見栄えをどうするかを決めていたが、今では20人くらいがディスカッションをして決めている。

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