
円形ディスプレイは、ミニがずっとこだわっている装備だ。もとを辿れば、1959年のオリジナルミニにいきつく。当時、アメリカ市場を重要視していた英国車の例に漏れず、右ハンドルでも左ハンドルでも対応できることが重要と、ミニではダッシュボード中央に速度計や燃料計を集めていた。
BMWが手がけるようになった新生ミニでは、外縁こそ円形だが中にはめ込まれていたモニターは四角形だった。それが現行のラインナップから円をフルに使う液晶表示になった。もっともユニークなアプリケーションは、音楽をかけているときにレコードがまわる表示だが(実用上の意味はない)、それ以外にも広い面積を使ってさまざまな機能が表示される。
街中をフルオープンの状態でゆっくり通りすぎるとき、大型モニターはかなり目をひくだろう。加えて、ファブリック調の素材でダッシュボードを覆っていて、LEDが埋め込まれて、ドライブモードに合わせて室内のアクセント照明の色が変わる。
魅せる要素が詰まったインテリア

オープンにするのは“自分の気分のため”というのが、わざわざ書くまでもなく、第一。もうひとつ、理由がある。とくに欧米で多いのだが、自分の姿を見せたいとき。ファッションと同じ感覚だ。そういうとき、車内色なども重要。鮮やかな赤色であったり、艶めく白であったりが設定されているのは、そのためといってよい。
ミニ・クーパー・コンバーチブルは存在自体が評価できる。他人が乗っていても、街中で見かけると気分が昂揚する。それがオープンモデルの長所であり、いつまでも作っていてほしいと感じる部分だ。

日本での価格は、「ミニ・クーパー・コンバーチブルC」が464万円から、今回の「ミニ・クーパー・コンバーチブルS」が514万円から。アクセントストライプやグリルのアウトラインの色など、いくつものトリムパッケージが用意されているのも、変わらない魅力となっている。
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