「風を感じる爽快感がすべて」伝統的なスタイルとデジタル技術の融合、新世代のオープンモデル「ミニ・クーパー・コンバーチブル」の魅力

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ルーフクローズ時には、215Lのトランク容量を確保。ルーフオープン時の容量は160L
ルーフクローズ時には、215Lのトランク容量を確保。ルーフオープン時の容量は160L(写真:MINI)

そしてミニのファンたちが高く評価しているのが幌の機構だ。単に開くか、閉まるかだけでない。閉めているときでも、ルーフの一部を40cmだけ開けられる「サンルーフモード」を備えている。これは私が好きな装備でもある。

時速30kmまでなら走行中に幌を完全に開くこともできるが、たとえば高速走行中に風を感じたいときだってある。山道を走っているときも同様。速度を落とさず操作できるサンルーフモードは、ありがたい。凝った仕組みをミニは継続して採用している。

コンバーチブルS試乗

ミニクーパー コンバーチブルSのインテリア
ミニ・クーパー・コンバーチブルSのインテリア(写真:MINI)

私がバルセロナで乗ったのは「ミニ・クーパー・コンバーチブルS」。1998cc4気筒エンジン搭載の前輪駆動で、最高出力は150kW、最大トルクは300Nm。7段のデュアルクラッチ式変速機を持つ。同時に「コンバーチブルC」も発表された。エンジンの排気量は同様だが、最高出力は120kW、最大トルクは250Nmとなる。

エンジンの燃焼方式は、従来からのオットーサイクル方式。昨今のBMWは、1.5リッターエンジンなどで燃費に優れるミラーサイクル方式を採用しているが、ネガティブな要素として低回転域のトルクがやや細りぎみ。一方でオットーサイクル方式を採用するミニ・クーパー・コンバーチブルSは、発進時から期待以上に力強い加速をみせてくれた。

ミニクーパー コンバーチブルSは、17インチホイール&タイヤを標準装備。コンバーチブルCは16インチとなる
ミニ・クーパー・コンバーチブルSは、17インチホイール&タイヤを標準装備。コンバーチブルCは16インチとなる(写真:MINI)

このエンジンは、まわすとどんどんトルクが増していく。ミニならではというか、なかなか痛快なキャラクターだ。変速のタイミングも、ドライブするこちらの気持ちを読んでいるかのように、常時適切なギアを選んでくれているように感じられる。峠できついカーブをまわったあと、アクセルペダルを踏み込んで加速すると、ラグなく速度が上がっていくのが気持ちいい。

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