「風を感じる爽快感がすべて」伝統的なスタイルとデジタル技術の融合、新世代のオープンモデル「ミニ・クーパー・コンバーチブル」の魅力

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ミニの現在のラインアップでは、ミニクーパーの3ドアをはじめ、「カントリーマン」と「エースマン」にバッテリー駆動モデルが設定され、エースマンはBEVしか選択肢がない。一方でコンバーチブルにBEVがないのは、フルオープンのボディ構造ゆえ、駆動用バッテリーを含むシステムの防水を完璧にするのが難しいからとも聞く。

モーターによるスムーズな加速も捨てがたいが、エンジン内部での爆発とクランクシャフトの回転による微かなバイブレーション、オープンだと聞こえる排気音など、昔からクルマにつきものの特徴は、フルオープンの車体によく合っているように思える。

快適性も兼ね備えたオープンボディ

ミニクーパー コンバーチブルSのリアシート
ミニ・クーパー・コンバーチブルSのリアシート(写真:MINI)

それでいて幌を閉めていると、車内に聞こえてくる音は驚くほど抑えられている。シャーシは先代からの流用だとしても、あらゆるところに手を加えたというだけある。風の巻き込みは少ないし、2名乗車で高速道路を走るとき、背後にウインドデフレクター(荷室内に収納されている)を設置すれば、空気の匂いと太陽の暖かさしか感じない。

乗り心地は、高速道路などなめらかな路面ではいい。滑るように走る。一方で荒れたところを走ると突き上げが強い。これだけは、洗練されたイメージと合わずに残念な点だ。

洗練といえば、インテリアのしつらえは、ほかのラインナップと同様のコンセプトで、じつに楽しい。まず目をひくのは、2024年発売のカントリーマン以来、おなじみになった9.5インチ径の円形ディスプレイだ。

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