55インチ透明有機ELモニター搭載のミニバンに商機はあるか? パナソニック オートモーティブシステムズ「WELL Cabin」の可能性

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また、先のプレスリリースには、「スポーツおよびその他エンタテインメントにおけるラグジュアリー送迎サービスの新たな可能性を検討してまいります。心地よい移動体験への想い、そして新規事業の創出に共感いただける新たなパートナーを今後も募り、モビリティを通じた人々のよりよいくらしの実現に努めます」と続けられている。

ハイエースをベースとしたグランラグゼは、スポーツカーやプレミアムカーまで手がけたイタルデザインの作だけあって、ニーズをうまくくみとり、商用車のイメージは皆無。

パナソニック オートモーティブシステムズとイタルデザインのロゴが並ぶ(写真:パナソニック オートモーティブシステムズ)
パナソニック オートモーティブシステムズとイタルデザインのロゴが並ぶ(写真:パナソニック オートモーティブシステムズ)

内装もかなり質感が高く、思わず車内に乗り込みたくなる。移動するリビングルームや移動するオフィスのイメージは、広い車内空間からも訴求できているように感じた。

ただし、走ればきっとハイエースの硬い乗り心地が残っているだろうから、実証実験にアルファードベースのラグゼを使ったのは正解だろう。筆者も、ラグゼの後席に座って、55インチのモニターを体験しながら移動してみたい、と強く思ったほどだ。

「WELL Cabin Luxe」は一見なんの変哲もない「アルファード」だ(写真:パナソニック オートモーティブシステムズ)
「WELL Cabin Luxe」は一見なんの変哲もない「アルファード」だ(写真:パナソニック オートモーティブシステムズ)

今のところは「法人のみ」だが発展性はある

価格はというと「ケースバイケースとなりますので、販売価格の目安はお答えできません」(広報担当者)とのこと。

ケースバイケースというのは、量産化されない特装車となるため、どんな車両を使ってどこまでのシステムをインストールするかは、話し合って決めていくことになるからだ。

「さまざまな法人様から引き合いをいただき、商談を進めています。製品としての販売を検討するケースや、リースで製品をご利用いただくケース、すでにお持ちの車両を架装するケースなど、具体的な活用についてご相談を受けています。なお、現在のところ個人からのご購入希望は受け付けていません」

デジタル分野のビスポークサービスといえそうだ(写真:パナソニック オートモーティブシステムズ)
デジタル分野のビスポークサービスといえそうだ(写真:パナソニック オートモーティブシステムズ)

現在、超高級車の世界でトレンドとなっている感のあるビスポークサービス。内外装のカスタマイズが中心だが、今後はパナソニック オートモーティブシステムズが提案するような、デジタル面のニーズが高まっていくことも容易に想像できる。その場合、製品はどうなるだろう。

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現在の55インチ透明有機ELは、ミニバンでないと収まらない。SUVをベースにするときは、モニターサイズをインチダウンするのだろうか。そのあたりの発展性が、パナソニック オートモーティブシステムズにとっての商機となるだろう。

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小川 フミオ モータージャーナリスト

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おがわ ふみお / Fumio Ogawa

慶應義塾大学文学部卒。複数の自動車誌やグルメ誌の編集長を歴任。そのあとフリーランスとして、クルマ、グルメ、デザイン、ホテルなどライフスタイル全般を手がける。寄稿媒体は週刊誌や月刊誌などの雑誌と新聞社やライフスタイル誌のウェブサイト中心。

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