「持株会社」のメリットって何? 成功に不可欠な「2つ」のポイントとは? 一番大事なものを共有できなければ、いずれ瓦解するおそれも
このような大局観を持ったうえで自社の経営戦略をもとに持株会社体制を構築する。次の点が体制構築のポイントになる。
①グループ経営戦略における各グループ会社の位置づけを明確にする。
②各グループ会社とグループ全体の経営リスクの状況を把握する。
③持株会社主導のガバナンスとするか、グループ会社各社の自主性を尊重するか。グループ運営の基本方針を確認する。
④グループ本社とグループ会社の機関設計を行う。
⑤海外グループ会社については所在国のガバナンス規制と調整する。
持株会社成功の2つのポイント
子会社の自主性を尊重することが大事である。しかし、自主性尊重は放任経営を認めるものではない。子会社でグループの経営理念の基づく経営が行われているかモニタリングすることも重要である。モニタリングのための管理や監査がグループ本社の役割になる。
人材の多様性は、ビジネス・チャンスやリスクを察知する力や実行力を強くして競争力の源泉になる。様々な事業を担う人材の価値を認めて多様性を強みにすることができれば企業グループの成功につながる。
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