1万点の商品のうち、9割がプライベートブランドです--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第5回)

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--12年1月30日、NTTドコモがらでぃっしゅぼーやを買収すると発表しました。買収額は約69億円。1月31日から3月12日にかけてTOB(株式公開買い付け)を実施、その後、約20%の株式をローソンに譲渡する計画ですね。それに先だって昨年11年10月からは、ローソンと提携して「らでぃっしゅローソンスーパーマーケット」というネット宅配事業も始まりました。

品質を落とさず有機野菜を安く広く提供するためには、販路を拡大することも大切です。当社専用車の宅配は、週に1度決まったルートを通ってお客様のところに伺うので、今までは基本的にご自宅にいらっしゃる方や主婦の方がターゲットでした。ちなみに現在の会員は10万5000世帯。全国展開しており、会員は東京、神奈川で6割、続いて大阪、名古屋、札幌、福岡の順に多いです。

今後は20代後半のシングルやDINKS層までターゲットにしたいと思っています。ところが、彼らは普段自宅にいません。欲しいものがanytime、anywhereになる彼らに対応するためには、今の日本では宅配便を使うしかない。なおかつ携帯電話からも注文ができるようにするため、10年から「eらでぃっしゅ」というECサービスを始めました。クリックして大根一本から注文できるようにしたわけですが、やってみてイケるなと思いました。ここは成長に加速度をつけて一気にシェアをとりにいきたいと思っていたところ、ちょうどローソンも農産物や食品のECをやりたいと考えていたんです。

ローソンのPonta会員4000万人に直接アクセスできるというのは、飛躍的に有機農産物の流通の裾野を広げたい当社にとって非常に魅力的。利害が一致したため、一緒に会社を作ることになりました。5年間で売上高100億円を目指しています。当社は卸に当たるので、60億円くらいの売上高が目標になります。

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