自分の心がザラッとするときは、必ず立ち止まって考えたほうがいい--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第6回・最終回)

自分の心がザラッとするときは、必ず立ち止まって考えたほうがいい--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第6回・最終回)

--ここ3年前は業績が下方トレンドとなっていますが、なぜですか。

予定どおりですが、システム投資をずっと進めてきました。プラス宣伝費の増加です。従来は新聞の折り込みチラシで集客していたのですが、今の若い人たちはほとんど新聞を読みません。集客効果が落ちてきたので、広告をネットにシフトしてきました。ここ数年はその過渡期だったため、うまく切り替わらなかったという影響はありますね。今までは売上高223億円に対して広告宣伝費を7億円くらい使ってきました。これ以外にも、会員獲得に当たる派遣営業の人材費や営業正社員の獲得報奨金などを含めると、十数億円は使っていると思います。でも、ちょうど今年に入りネットと新聞の広告比率が完全に逆転し、現在はかなり安価に集客できています。

--経営者の仕事とはどういうものだと思いますか。

社長の仕事は明らかに社員の仕事とは違うと思います。スキルを活かしてアウトプットの精度を上げていく類いの仕事ではありません。いちばんの仕事は決めること。僕は、「社長の仕事」と自分で手書きで書いた紙を社長室に貼っています。そこには、「決める~会社方針、戦略、品質は社長が決める。そして全責任を負う~」「示す~会社の進む方向、未来の姿を具体的に指し示す~」「語る~方針、戦略、将来像を社内外に語り続ける~」とあります。人間ですからブレたり余計なとろこまで手を出したくなったりしますので、本来社長とは何をすべきかというところに立ち返るためにこの紙を貼っています。もちろん尊敬している経営者やご指導いただいた方々から影響は受けていますが、この文言は誰かのウケ売りではありません。

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10年前に統合構想が破談になった三菱重工業と日立製作所。その後両社は対照的な道を歩み、2009年に伯仲していた時価総額は今や日立が大きく上回っています。本特集では明暗が分かれた三菱重工と日立を主軸に、製造立国・日本の生きる道を探りました。

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