自分の心がザラッとするときは、必ず立ち止まって考えたほうがいい--緒方大助・らでぃっしゅぼーや社長(第6回・最終回)

どんな人間も若い頃には理念や倫理観といったものを教えられてきているはずです。自分も部下に指導してきているでしょうから、理念や倫理観に沿わない行動をとろうとすると絶対に心がザラッとするはずなんです。自分の心がザラッとすることは絶対人に胸を張って言えないことですから、必ず立ち止まって考えたほうがいい。最近ではMBAや論理がもてはやされていますが、経営者はもっと人としての本能を磨いたほうがいいと思います。

--経営者はもちろん、政治家も本能を磨いたほうがいいですよね。

首相で言うと、この10年間、胸を張っていた政治家は小泉元首相以外にいないのではないでしょうか。いい悪いは別にして、「これがいい世界だ」とご自身が信じていましたよね。ワンフレーズ・ポリティクスと言われていますが、ワンフレーズにパワーがあったから人が共感したのだと思います。

その後の首相もワンフレーズ・ポリティクスのようなことをやっていますが、軸がなく胸を張っている感じがしないので何となく嘘くさく聞こえる。野田首相も演説上手だというのでお話を聞きに行きましたが、演説上手というよりは周囲から「うまいこと言うね」と言われたい人なのかなと感じました。例え話が上手であることと“本質”は、違います。

おがた・だいすけ
1960年6月生まれ。福岡県出身。「キューサイ青汁」(現キューサイ)入社、開発部次長などを経て2000年1月、有機・低農薬野菜、無添加食品、環境にやさしい日用品等の会員制個別宅配ネットワーク・らでぃっしゅぼーや株式会社代表取締役社長に就任。08年ジャスダック上場。

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