「世界一美しいビーチ」を目指して タイの小さな島へ一等寝台と木造船の旅 小さな島に押し寄せるツーリスト 楽園のようなビーチはほかにも?

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また、早朝から開く店が多いのは、お隣のマレーから導入したゴム農園とその労働者の存在があるという。ゴムは気温が高いとすぐに固まってしまうため、夜中に作業を始めるので、仕事終わりが朝になるということらしい。トランには華僑をルーツとする人が多いことから飲茶の店が市内に数多くある。その多くが早朝から午後早い時間までの通し営業である。

「Ruan Thai Dim Sum」という有名店に来てみた。「トランの飲茶店は冷凍した点心を解凍するところが少なくないが、ウチは全部手作りだ」とオーナーがインタビューに答えていたのを読んだからだ。

点心
ゴム園で働く人が多いトランでは、朝飲茶が発展した。「Ruan Thai Dim Sum」にて(写真:筆者撮影)
ムーヤーン
トランの名物として飲茶と並ぶのが子豚に砂糖とスパイスをすり込み薪窯で焼くムーヤーン。駅に近い市場タラートソッド・テサバーン・トランでは、毎日朝5時から6時30分の間だけ、豚をさばいてから焼いてすぐに提供するコーチャイ(Ko Chai)という店がうまそうだった。夜行列車だと間に合わないが……(写真:筆者撮影)

ここは大箱で点心の種類も多い。食べたいものを自分で選ぶと、蒸して持ってきてくれる。昔ながらの素朴な味わいだが、寝台列車の旅明けの朝食にはちょうどよいあんばいだ。広い店内はびっしりゲストで埋まっている。東アジアからの観光客とおぼしき人もちらほら見受けられた。

木造の船でクラダン島へ

トランから乗り合いで1時間ほど走ると、クラダン島への船着き場クアン・トゥンクー桟橋に到着した。木造の年季の入った船には20人ほど乗っていたが、乗客の多くは手前のマク島で降り、クラダン島まで来たのは筆者のほか、西洋人シニアカップルとタイ人カップルのみだった。

ビーチに到着
ロングテールボートがクラダン島に到着した。ビーチに横付けするので膝下までは濡れてもよい格好が必須である(写真:筆者撮影)

クラダン島は南北に約2km、東西は約600mの小さな島である。宿は8軒あり、そのうち5軒は島の北東部のホワイトサンドビーチに集中している。

タイの離島といえばゲストハウスがつきものだが、クラダン島には存在しない。最も安いホテルはファンのみで1室朝食つき約5800円だった。

朝食
朝のビーチは昼とはうって変わって静かである。簡素だが十分な朝食だった(写真:筆者撮影)

ビーチにいるツーリストは西洋人のシニアが多く、イタリア人と北欧の人が目立った。女性は"Tバック"の水着姿の人もいて、全般的に露出度が高い。なお、中国人・韓国人・日本人は、ほとんど見かけない。アジア人はタイ人のカップルを少し見かける程度か。

世界中に中国人観光客がいるという言説をネット上で目にすることがあるが、これは正しくない。筆者が2025年2月に訪れたアフリカ南部でも、ジンバブエのビクトリアフォールズでは中国人や韓国人の団体を見かけたが、そこから100kmほどのチョベ国立公園は西洋人ばかりでアジア人は非常に少なかった。

今回の旅行でも、帰路で立ち寄ったプーケット国際空港には日中韓からのツーリストが非常に多かった。つまり、東アジアからのツーリストはメジャーなところにこそ多いものの、そうでないところになると激減する。

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