「世界一美しいビーチ」を目指して タイの小さな島へ一等寝台と木造船の旅 小さな島に押し寄せるツーリスト 楽園のようなビーチはほかにも?

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昨今はバンコクもホテル代が高騰していることを考慮すると「激安」といえるだろう。下段に変えられないか、駅の窓口に寄ってみたが、下段どころか、1等から3等まですべて満席だった。

この日は韓国製の客車で14両編成。食堂車も連結している。

寝台列車
2等寝台は韓国の「大宇」製。一人旅の場合、他人と同室になるよりもこちらが気軽だという人も(写真:筆者撮影)

1等寝台は1996年「現代」製で2段寝台の個室。2等寝台は「大宇」製で中央に通路があり、進行方向に平行して左右に寝台を配置する国鉄の583系と同じ形式。下段は幅が1mくらいあるだろう。2等座席は国鉄の12系客車でグリーン車のような座席が並んでいる。

食堂車
食堂車でビールを飲むことはかなわない。また、朝の営業はなかった(写真:筆者撮影)

食堂車をのぞいてみた。食堂車にはきちんと鍋をふる料理人がいた。飲み物とのセットで190バーツ(約830円)とタイの物価では安くないが、食堂車好きとしてこの空間を体験しないわけにはいかない。ハイネケンはあるがノンアルコールビールのみ。2014年に酔った車掌による乗客への殺人事件が発生し、それ以降販売ができなくなった。

後部からの景色
1等寝台は最後尾の14号車で、デッキからは「かぶりつき」の後部が楽しめる。昔の国鉄の雑型客車を思い出す。オープンエアで下手な展望車よりも素晴らしい(写真:筆者撮影)

午前2時台、同室の男性が下車したので、下段に移った。車内はすでにかなり空いている。この列車、多客期には日本の24系寝台客車を増結することがあるらしいが、決まるのが直前に近いので、日本から行くのは難しい。確実性を求めるなら、バンコク~ビエンチャン間の国際列車だが、こちらはプラチナチケット化している。

トラン駅に到着して食事を

列車は朝8時48分、33分遅れで終点のトラン駅に到着した。駅前のハッピートラベルという旅行会社でクラダン島行きの車+フェリーを450バーツで手配する。

トランは人口約5万6000人。クラダン島やその手前にあるマク島への拠点となっているほか、食でも有名で、トランの人は1日8回(9回という説も)食べるという話がある。

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