「世界一美しいビーチ」を目指して タイの小さな島へ一等寝台と木造船の旅 小さな島に押し寄せるツーリスト 楽園のようなビーチはほかにも?

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世界1美しいビーチ
クラダン島の「世界一」のビーチは西洋人ばかりが目立った(写真:筆者撮影)

「トラン諸島の中で、クラダン島はおそらく最も美しく、ほとんど手つかずのままの姿です。プーケットから南に数時間、ピピ島にさらに近いにもかかわらず、クラダン島は別世界です。自然の美しさはそのままに、人混みや騒音はありません」

世界で最も美しい海岸について、イギリスの旅行メディア「The World Beach Guide」が「地球上のトップ100ビーチ2023(Top 100 beaches on Earth 2023)」を発表している。

その1位となったのが、タイ南部トラン県のチャオマイ国立公園内に位置するクラダン島(Kradan Island)だった。冒頭のコメントはその一部である。

このビーチが世界一になったと聞いてから、機会があれば訪れたいと思っていた。たまたま2025年1月、JALファーストクラス特典航空券でバンコク行きの予約をとっていたこともあり、クラダン島まで足をのばした。

バンコクから夜行列車で移動

バンコクからクラダン島への拠点となるトランの町までは夜行列車で行くことにした。スワンナプーム空港で16:20に降機してから20分後にはエアポートレールリンクに乗車。BTSに乗り換えて、クルンテープ・アピワット駅をめざした。

駅の様子
タイ国鉄の新しい拠点駅となったクルンテープ・アピワット駅。18時になると国歌が流れて人々が静止する姿は35年前と変わらなかった(写真:筆者撮影)

2021年に開業した同駅は6面12線の巨大な高架駅。まだ新しく近代的な駅だが、18時になると国歌が流れ、人々の流れがぴたりと止まった。1989年、初めてバンコクに来たときはこの習慣をあらかじめ知らずに戸惑った記憶がある。近年はあまり遭遇しなかったが、あれから35年経っても続いているとは。

18時50分発のトラン行きエキスプレスは1等寝台。いま、タイ国鉄はオンラインで簡単に予約・発券できるようになった。ちなみに価格は上段で1276バーツ(約5600円)。

【写真(11枚)】"世界一美しいビーチ"を訪ねる旅の様子
寝台の様子
1等寝台では、19時過ぎにもかかわらず、出発して20分過ぎには寝台がセッティングされた。上段では景色が見られないのでやはり下段がおすすめである。個室内にはコンセントがあり、充電も可能だった(写真:筆者撮影)
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