体を変えるにはまず「下半身の筋トレ」が必要な訳 「やせやすい体になる」だけじゃない驚きの効果

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筋トレは、早く始めるのに越したことはありません。筋肉の強化は、筋肉の維持より2倍の努力が必要で、放置するほど必要な筋肉量とのギャップが大きくなります。先送りをせず、早めに取り組むのが賢い選択です。

年齢と筋肉
(『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話: 筋肉のギモンを専門家が解説!』より)

正しく筋肉をつければ勝手にやせていく

私たちは生きている限り、動かない間でもエネルギーを消費しています。最低限の消費エネルギーを基礎代謝といい、1日に消費するエネルギーの約60%に達します。筋肉が消費するエネルギーは基礎代謝の20~30%を占めています。

『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話: 筋肉のギモンを専門家が解説!』
『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話: 筋肉のギモンを専門家が解説!』(日本文芸社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

くり返しになりますが、筋肉は何もしなければ加齢とともに減り続けます。食べる量(摂取カロリー)が変わらなくても消費カロリーが減ることになり、エネルギー収支が黒字になって、余った分が体脂肪に変わり、必然的に太っていきます。

いわゆる中年太りは、筋肉が減って基礎代謝が落ちることが最大の原因なのです。逆に食事量を減らさなくても、筋肉を1kg増やせば消費カロリーが増えて、年に2.5kgも体脂肪が減る計算になります。

また、余分なエネルギーは体脂肪として蓄えられますが、体脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪の2種類あります。

皮下脂肪はたまりにくく減りにくい、内臓脂肪はたまりやすく減りやすいという特徴があります。太るとおなかが顕著にふくらみ、逆にやせるときにはおなかが目に見えて凹んでいくのはこのためです。

よくおなかの脂肪を減らそうと腹筋運動に励む人がいますが、これは無意味。腹筋だけでなく、下半身をはじめ全身の大きな筋肉を鍛えて代謝を上げ、体脂肪を減らしましょう。

坂詰 真二 スポーツ&サイエンス代表、フィジカルトレーナー

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さかづめ しんじ / Shinji Sakazume

フィジカルトレーナー、NSCA認定ストレングス&コンディショニングスペシャリスト。横浜市立大学文理学部卒。株式会社ピープル(現コナミスポーツ)にてディレクター、教育担当を歴任後、株式会社スポーツプログラムスで各種アスリートのコンディショニング指導を担当する。1996年に独立後、パーソナル指導、トレーナーの育成とともに、書籍、雑誌、TVなど各メディアで健康情報の提供を行う。22万部超えの「世界一やせるスクワット」(日本文芸社)ほか著書多数。2月末に『眠れなくなるほど面白い 図解 筋肉の話』(日本文芸社)を上梓。公式youtubeチャンネルはhttps://www.youtube.com/@shin.training-channel

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