なぜリクルートの人は卒業後活躍できるのか

「どこでも通用する人」に変わる3つの口ぐせ

「目標金額を目指す」という行為自体は変わらないのですが、人間の心理として、追いかける数字が固定されているよりも、少しずつ減っていったほうが、「目標達成まで、あと1歩! もうひとふんばり頑張ってみよう!」という気持ちに自然となれるものです。ささいなことのようですが、期限が迫り、苦しい状況に置かれているときこそ、「あと1歩」という言葉が大きな力になります。

目標達成できる人とできない人というのは、能力に差があるのではなく、「あと1歩」を乗り越えることに対するこだわりに差があるとリクルートでは考えられていました。リクルート出身者には、“粘り強い人材”が多いとよく言われますが、「あと1歩」の状況を自分で作りだして、高いハードルをうまく乗り越えている人が多いのかもしれません。

自分の仕事の幅を広げる口ぐせ

上の画像をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

「最近どう?」という言葉も社内でよく飛び交っている言葉のひとつでした。これは、世間話をするための単なるあいさつではありません。「今、相手はどんな面白い仕事をしているのか」を確認することが目的だったのです。

たとえば、「自分が採用を手伝っているクライアントがこんな面白い事業に乗り出した」「商品プロモーションで悩んでいる顧客が増えている。そんな顧客群に対して新しいサービス提案を考えている」というように、「最近どう?」という投げかけから、自分がいかに面白い仕事に取り組んでいるかについてお互いに話し合うのです。

何も話せるようなネタがなくて、相手に「こいつは、面白い仕事をしていないんだな」と思われてしまうのは残念なので、自然と「つねに新しいネタを仕込んでおかないといけない」と意識するようになっていました。

そうすると、普段の仕事にも自然と張り合いが出てくるのです。また、お互いの仕事の近況を話し合うことで情報交換にもなりますし、部署を越えた思わぬコラボレーションが生まれることもあります。

次ページ失敗をしてもスピード感を落とさない口ぐせとは?
キャリア・教育の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 子どもを本当に幸せにする「親の力」
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • 角田陽一郎のMovingStudies
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
トレンドライブラリーAD
人気の動画
東芝、会社「3分割」に残る懸念
東芝、会社「3分割」に残る懸念
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
ウエルシアがイオンと挑む「ドラッグストア飽和」打破の勝算
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
百貨店の最終兵器「外商ビジネス」が抱える難題
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
節約志向で「安い食品ばかり買う」人の重大盲点
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
「非財務」で生きる会社、死ぬ<br>会社 企業価値の新常識

今や株価を決める最大の要因は「非財務情報」というのが世界の常識に。優れた開示を行えば企業価値の向上につながる一方で、開示が不十分だと株を売られるリスクも。企業価値の新常識をめぐる混乱とその対処法に迫りました。

東洋経済education×ICT