なぜリクルートの人は卒業後活躍できるのか 「どこでも通用する人」に変わる3つの口ぐせ
リクルートは、今年で創業55年を迎えました。そんな長い歴史があるにもかかわらず、これまでに定年退職をした社員は、ほんの数人しかいません。
実際、多くの社員がリクルートをキャリアの通過点と位置付けて入社してきます。ただし、入社時点で、全員がどこでも通用するというほど優秀な人材ではありません。私は1985年にリクルートに入社しましたが、同期はごく普通の若者たちばかりでした。その後、彼らはざまざまな業界で活躍しています。
なぜ、普通の若者たちが、「どこでも通用する人材」へと成長できるのか。その秘密が、リクルートの社内を飛び交う数多くの「口ぐせ」にあると私は考えています。実は、社内を飛び交う口ぐせの一つひとつに、ビジネスパーソンとして成長するための「学び」が隠されているのです。
今回は、そんなリクルートに存在する数多くの口ぐせの中から3つをご紹介したいと思います。
ツライ目標を確実に達成するための口ぐせ
リクルートは、目標を達成することに非常に強いこだわりがある会社です。目標とは「できたらいいよね」という願望ではなく、なんとしてでも成し遂げなければならないものでした。そこで、苦しい目標を確実に達成するために、リクルートでは「ある工夫」をしていました。それが、つねに「あと1歩」の状況をつくり出すことです。
たとえば、ある営業チームが月間の売り上げ目標金額を400万円に設定したとします。一般的には、「400万円を達成しよう!」を合い言葉に1カ月間頑張ると思うのですが、リクルートでは違いました。
リクルートでは必ず「残数字」追いかけます。あと2週間で200万円。残り1週間で100万円という具合です。あと100万円ならなんとかなる。そうやって「あと一歩」という考え方をするわけです。
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