「iPhone 16eレビュー」使ってわかった"e"の意味 16 Pro Maxと比べて遜色ないバッテリーと速度

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iPhone 16eで驚かされたのは、バッテリー持続時間だ。アップルによると、ビデオ再生26時間、ストリーミングでのビデオ再生21時間に対応し、iPhone 16を上回り、Proモデルに匹敵する。

筆者は普段、iPhone 16 Pro Maxを使っており、バッテリーの劣化を防ぐため、充電制限を85%にして1日夜まで持たせるように使っている。数日間の日常利用のテストにおいて、iPhone 16eは、サイズが小さいにもかかわらず、同様に充電制限を85%にして、問題なく使っていくことができた。

画面サイズが大きくバッテリーをより多く搭載しているモデルと肩を並べるバッテリー性能は、非常に驚かされる一面だった。

その背景には、アップルが独自に設計し、初めて採用した「Apple C1」というモデムチップの存在がある。

これまでアップルは2019年に裁判での係争を終了させて以来、6年契約を結び、クアルコム製の5G対応チップを採用してきた。

同時にインテルのモデム部門を買収し、独自のモデムチップの開発を継続してきたという。ちょうどクアルコムとの契約6年目にあたる2025年、アップルがついに、独自のモデムチップを登場させるに至った。

Apple C1は、A18チップと連携し、ユーザーが使っているアプリの通信なのか、バックグラウンドの通信なのかを区別するという。そのうえで、ユーザーが操作しているアプリの通信は通常通りに、バックグラウンドの通信では省電力性を高めた通信に動的に切り替え、25%の省電力性を実現した。

そんな賢いモデムチップを備えたiPhone 16eで、東京での日常的な利用を想定しながら、通信してみた。

朝のラッシュ時の小田急線、地下鉄千代田線、六本木エリア、東京都墨田区の東京スカイツリーを含むiU大学周辺、高速道路で移動する自動車の中など、さまざまなパターンを試してみた。

結果、クアルコムのモデムを搭載するiPhone 16 Maxと、速度の面、つながりやすさの面で大きな差を見つけることはできなかった。

シンプルながら機能満載のカメラ

iPhone 16eには、1つのカメラのみが搭載されている。しかし撮影機能は多彩だ。

背景をぼかすポートレートモード、そして4800万画素の解像度を生かした標準2400万画素の撮影、2倍ズーム1200万画素の撮影と、多彩な撮影機能を誇る。

iPhone 16eで撮影。左が1倍、右が2倍ズーム(筆者撮影)
iPhone 16eで撮影。背景の朝日の情景と手前の暗い部分のコントラストに注目(筆者撮影)

朝の薄暗い時間帯、昼間の太陽が降り注ぐ環境、室内、逆光など、さまざまなシチュエーションを試してみたが、軽快にスナップしていくなら十分な性能と言える。

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