「iPhone 16eレビュー」使ってわかった"e"の意味 16 Pro Maxと比べて遜色ないバッテリーと速度

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iPhone 16eで撮影。マクロ撮影機能はないが、ぐっと被写体によると、背景はしっかりボケる(筆者撮影)

iPhone 16eは、発表時、9万9800円〜という価格設定に失望の声が多く上がった。消費者からすれば、iPhone SE(第3世代)が6万2800円〜だったことを考えると、大幅な値上げに感じられたからだろう。

しかしその後、携帯電話キャリア各社から発表された料金設定は、2年後までの返却を条件に、ソフトバンクでは新規契約で128GBが実質負担額24円になるなど、値引き競争が激化している。

その点で、手に取りやすいスマートフォンとしてのポジションを、日本で十分確保できるだろう。

iPhoneを初めて手にする人やそこまで高機能は必要ないという人など、あらゆる人々が検討できるスタンダード機として、iPhone 16eを位置付けることができる。

手軽に生成AIが利用できるように

なお2025年4月からは、OSのアップデートによりApple Intelligenceに対応する。絵文字やイラストの生成、メールや通知の自動要約、そして作文ツールによる文章のブラッシュアップなど、AIサービスに契約しなくても、誰でも生成AIが利用できるようになる。

例えば通知の要約は、天気アプリから複数の通知が届いている場合、「→花粉飛散、気温上昇、融雪注意」といった具合に、1行にまとめて表示してくれる。またメールアプリでも、内容の要約が有効で、メールを開かなくても簡潔に中身が把握できる。

生成AIの驚かされるような派手さはないかもしれないが、受動的に便利さを体験できるAIとして、今後存在感を示していくことになるだろう。この点も、あらゆる人が自然にAIを使い始めるという意味で、iPhone 16eのキャラクターに合ったAI展開だと言える。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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