グーグル、検索結果に「動画広告」を実装か 情報筋が明かす

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「私たちは『Rich Ads』を洗練する工程に入っており、特にモバイルに合わせたよりよい動画を作成している。顧客に新たな媒体を届けることが楽しみだ」

過去のテスト実施自体は認めるグーグル

グーグルは、検索動画広告の発表は明らかにしないが、過去にそのフォーマットを試したことはあるという。「私たちは過去にいろいろな動画フォーマットを用いて、実験を繰り返してきた。しかし、ローンチに向けた特定のフォーマットはまだない」。

グーグルはスポンサー付き検索結果などに動画のサムネイルを挿入するアイデアをちらつかせている。しかし、デジタル動画広告市場は熟成しつつあり、より真剣に取り組まなくてはならないと情報筋は言う。

この商品について詳しい広告業界の内部者が、名前を明かさないことを条件に取材に応じてくれた。最新の動画実験が立派な広告商品に繋がるかは定かではないが、グーグルは開発の準備段階に入ったとされている。

検索結果画面の動画広告は、金のなる木か?

もしこの動画広告が一般に普及すれば、企業は検索マーケティングへのアプローチを変える必要が出てくるかもしれない。クリック数や売上を目的とするキャンペーンから、認知度向上を目的とするキャンペーンに移行できるようになると、マーケティングの専門家は話す。しかし、リサーチ企業Forresterのアナリストであるジム・ネイル氏は、ネット検索中に消費者を見つけるということが、このタイプの広告に合っているかどうかは、まだ不透明だという。

「もし、広告主が好きなフォーマットの動画広告が買え、消費者が大勢いる検索画面に掲出できるならば、グーグルにとって大きな収入源になるだろう」とネイル氏は語る。「しかし、そんなにうまくいくのか?」

その問いについては、広告団体が慎重に考えなくてはならない。

フェイスブックやTwitter、グーグルなどの外部プラットフォームで、企業が獲得する動画広告の視聴数は、自身のウェブサイトで行うマーケティング領域を侵食する可能性があると、某広告エージェンシーの関係者は話す。

「マーケターたちのマイクロサイト離れが進んでいる。フィードを中心としたウェブサイトは、顧客が読みたいと思ったときにコンテンツをその場で提供してしまうからだ」と、広告代理店の情報筋は話す。「グーグルも同じようにフィードにコンテンツを持っていこうとしている。しかも今回は、それが動画なのだ」

Garett Sloane(原文 / 訳:小嶋太一郎)

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DIGIDAY[日本版]編集部

2015年9月1日にローンチした「DIGIDAY[日本版]」を運営。同サイトでは米「DIGIDAY」が日々配信する最新のデジタルマーケティング情報をいち早く翻訳して掲載するほか、日本国内の動向についてもオリジナル記事を配信している。メディアジーンが運営

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