王毅外相「アメリカのイジメに断固反撃する」 中国がアメリカの一方的な行動をけん制

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ミュンヘン安全保障会議で演説する中国の王毅外相(2月14日) Photographer: Alex Kraus(写真:ブルームバーグ)

中国の王毅外相は14日、米国がさらに一方的な制裁を科すなら、それは「いじめ」であり、中国は断固対応すると表明した。トランプ米政権が新たな貿易対立を引き起こして以降、王氏が主要な公の場で発言するのは初めて。

王外相はドイツ南部ミュンヘンで開かれているミュンヘン安全保障会議で、「米国がなお中国を抑圧し封じ込めることに固執するならば、最後まで受けて立つ以外に選択肢はない」と主張。「米国の一方的ないじめには断固反撃する」と述べた。

トランプ政権は発足後間もなく中国に10%の追加関税を発動。一方、中国は一部の米企業を標的にしたほか、米国からの一部輸入品に関税を賦課。幾つかの重要鉱物にも輸出規制を設けて報復した。

ただ、王外相は対米関係を巡ってより長期的な視点に立とうとし、米中が将来にわたって関わり続けることに自信を示した。「われわれは理解を深め、信頼を築くために交流を強化する必要がある」と語った。

中国は自国経済を圧迫しかねない行動を取ることと、米国の措置に対応する能力があることを示す必要性の間でバランスを取ろうとしている。内需がなお低迷し、輸出も脅かされている現状で、当局は景気の下支えを図っている。

米中の貿易摩擦はより大きな文脈の中で起きている。トランプ政権による10%関税は緊張を高めているものの、昨年の大統領選期間中に示唆していた60%の追加関税や、鉄鋼とアルミニウムの輸入品に課す25%関税に比べればわずかだ。

王外相はウクライナ情勢について、「ここ数日で米国がロシアと共通の認識に至ったことを含め、中国は和平につながるあらゆる努力を期待している」と述べた。

著者:Josh Xiao

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