起業のアイデアがあっても行動できない5大理由 起業最大の壁「面倒くさい」を突破する思考法

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③本業が忙しい

仕事中の時間の使い方はいかがでしょうか? これは会社の文化によって異なりますので簡単には言えないことですが、たとえば、上司に気を遣って帰れない、いまだにお付き合いの飲み会がある、残業できないのに仕事は減らず、自宅に仕事を持ち帰っている、有給休暇が取りづらいなど、自分で改善できそうもないブラック要素があるようでしたら、転職を検討するのも一つの考え方です。

2025年の今は超人手不足の時代ですから、40代、50代でも、何とかなるかもしれません。ですが、転職となると、「実態は入ってみなければわからない」というリスクもあります。生産性を高めれば早く帰れる、リモートワークに戻せばムダが省けるなど、改善の余地があるならば、AIを使ったり、改善案を上司に提案したり、まずは社内で動いてみましょう。

出世か起業か?優先すべきもの

最近、こんな話を聞きました。多くの若手会社員が「出世したくない」と考えており、責任を負いたくない、給料に見合わない働き方はしたくない、管理職は大変そう——そんな理由で昇格を断る人が増えているというのです。「なんと嘆かわしい」と思うかもしれませんが、起業を目指す場合、話は少し変わってきます。私は、起業を目指すなら、無理に出世を目指す必要はないと考えています。いい加減に働くという意味ではなく、優先順位が変わるということです。

たとえば、機械メーカーに勤めるIさんは、コロナ禍でテレワークとなり、通勤や出張がなくなりました。業績不振で昇給もなく、副業を黙認される環境になったことを機に、起業準備を始めました。もともと会社に貢献したいと考えていましたが、業績が悪化しても社内に危機感はなく、上司も社長も動こうとしない状況に失望。「この会社を変えたい」と考えていたIさんは、むしろ「いつでも辞められる準備をしよう」と思うようになったのです。

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