花粉が大量飛散した年は「株価」に何が起こるのか 2005年からのデータを検証してみた結果
花粉量は、東京都保健医療局が公表している千代田区のスギ・ヒノキ花粉の年間累積値を用いました。対する日経平均株価の騰落ですが、2月から3月の2カ月間騰落率です。東京のスギ花粉のピークは2月下旬から3月、ヒノキ花粉は3月下旬から4月上旬です。であれば、3月から4月株価と対応しそうです。
しかし、株価は世間の動きに先行して動くので、1カ月早く「2月から3月の騰落率」が最も影響を受ける時期になります。
花粉量と株価の関係を過去データで検証
次の表は2005年からの集計です。各年を花粉量が「少ない年」「例年並み」「多い年」と3つに分類した場合をみています。
3つの分類でいずれも平均騰落率がプラスとなっているのは、過去の2月、3月相場は比較的好調に推移する傾向だったからです。しかし、そのなかで花粉量が「多い年」は0.8%と他の2つの分類と比較して、最も上昇が小さかったことがわかりました。
花粉症対策関連株が牽引して相場全体が上昇するのであれば、花粉量が「多い年」の上昇が大きくなるはずですが、実際は違った結果です。
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