小田急藤沢駅「湘南の玄関口」が大変貌の予感 スイッチバックが名物だった江ノ島線の要衝
隣接する東海道線の駅の開業は1887年とかなり早い。江ノ電の駅は1902年の藤沢―片瀬(現・江ノ島)間の営業開始と同時に開業している。
小田急の藤沢駅は1929年4月1日、小田原急行鉄道が江ノ島線を開通させた際に誕生した。江ノ島線は当初から大野信号所(現・相模大野)―片瀬江ノ島駅間の全線が複線で、着工から開業までがちょうど1年という短期間だった。第2次世界大戦中から戦後しばらくは藤沢―片瀬江ノ島間が単線にされた時期があった。
現在のホームは2面3線で、東側が行き止まりになった頭端式。メインの改札はホームと同じ1階にある。改札を出て階段を上り、2階部分の自由通路を北に進むとJRの改札、南口のペデストリアンデッキを渡ると江ノ電の改札がある。ホームの階段を上った連絡通路にもJRとの乗り換え改札がある。
![小田急 藤沢駅 江ノ電 乗り換え](https://tk.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/570/img_a126b5d8329717518e6a0af7e6a4df33412033.jpg)
駅の南北に街が広がる
南口の小田急の駅舎の東側には「フジサワ名店ビル」「ダイヤモンドビル」「CDビル(藤沢プライム)」が集まった「391地区」があり、地元の人たちに親しまれている。“藤沢のソウルフード”ともいわれる中華料理「味の古久家」などが有名だ。一方、南口で半世紀にわたって営業してきた「イトーヨーカドー藤沢店」は2025年1月13日に閉店している。
北口は「さいか屋藤沢店」や、かつては「丸井藤沢店」だった「ビックカメラ藤沢店」など比較的大型のビルが建ち並ぶ。藤沢市役所もJR線の北側にある。
さらに北には旧東海道の6番目の宿場町、藤沢宿があった一帯で「ふじさわ宿交流館」や、「遊行寺」で知られる時宗総本山清浄光寺がある。江ノ島線で1つ隣の藤沢本町駅も近い。
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