いつ宿題をするのかを自分で決めると、その時間ですら子どもはいい顔をしているように見えます。たとえ短い時間でも、自分の過ごし方を自分で決めるという経験は、子どもたちにとって必要不可欠。それが、人生を自分で決めていくための力の基礎になるからです。
窪田:なるほど。放課後の過ごし方が、子どもたちの精神の健全な育成にもつながるんですね。
なぜ「大人にお伺いを立てる子ども」が増えたのか
平岩:実は最近の子どもたちを見ていて、大人にお伺いを立てる子が多いと感じています。アフタースクールでは自由に遊んでいいのに、子どもたちから「次はどうしたらいいの?」と聞かれることがあって。子どもだけで過ごす時間が減った影響だと感じています。
窪田:大人がルールを決めていて、それに従わなければならないと思っているのかもしれない。
平岩:そうなんです。だから、本当は子どもだけで遊ぶ時間を確保できればいいのですが。安全上、それが難しいのであれば、大人が介在しつつもできるだけ子どもたちが自分で決めたり、動いたりできる「余白」を残していきたいと思っています。
窪田:次回は、さらに子どもの放課後の過ごし方にスポットを当て、都市部よりも地方のほうがゲームをする子どもが多いというのは本当なのか、平岩さんにお聞きしていきます。
(構成:安藤梢)
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