iPhone初ポルノアプリは混沌の始まりに過ぎない EUのアプリマーケット開放で違法コンテンツ拡散の懸念
ここまでは読める展開だが、続いてアップル公式のアプリストアでは認められていなかったハードコアポルノコンテンツにアクセスするためのアプリが配信され始めたのだ。それが前述の「Hot Tub」である。
Hot Tubへのアクセスは厳密な管理は(現時点では)行われておらず、Fortniteを目当てにAltStoreに集まる若年層のユーザーが、簡単に誘導される危険性を指摘する声が上がっている。
DMAがiPhoneにもたらしたハードコアポルノ
無論、ポルノだからといって無闇に表現の自由を侵すべきではない。
問題視されているのは、アクセスがきちんと区分されていないだけではなく、ポルノサイト「PornHub」などのコンテンツが多数存在する点だ。幼児ポルノに厳しい規制を行っている米国で特に問題視される「ティーン(10代のモデルを起用したコンテンツ)」向けチャネルも含まれている。
PornHubは性的人身売買を含む違法な金銭取引に関与したことを認め、アメリカ司法省による3年間の観察下に置かれている。そうした映像プロバイダーのコンテンツを、アプリストア経由で未成年を含む幅広いユーザーへ容易に届けられる状況が、今回のアップルの声明につながった。
アップルの公式ストアでは厳格な審査ガイドラインがあり、ハードコアポルノを含む過度な性的コンテンツは一貫して禁止されてきた。ところが、DMAによって認可された代替ストアは、コンテンツ規制が緩い。倫理基準や審査方法もストアごとに異なり、事実上、野放しに近い状態だ。
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