ミネベアが日本政策投資銀行と資本・業務提携、その狙いとは?

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 具体的な買収案件は「現時点で手のひらの上にない」(貝沼社長)というが、特殊ベアリングや金属加工部品など、ミネベアの主力製品であるボールベアリングや精密加工部品に近い領域の製品を製造する会社が対象になりそうだ。

貝沼社長は、「為替や金利の状況をみれば、今しかない。(超円高という環境を)生かした事業戦略を、スピードを持って進めることが大切だ」として、近い将来の国際M&Aに、並々ならぬ意欲をみせている。

ミネベアはもともとM&Aに対する積極的な姿勢で知られ、近年もFDKのステッピングモーター事業(09年1月)、ドイツのベアリングメーカー・マイオニックホールディングス(同3月)、パナソニックの情報モーター事業部(10年4月)、樹脂射出成形用精密金型メーカー・第一精密産業(同8月)などを相次いで買収。製品構成を広げるほか、既存製品と買収先の技術を組み合わせた新製品を開発し、企業規模を拡大してきた。政投銀との提携を機に、こうしたM&A戦略がさらに加速することは間違いない。

なお、ミネベアが同日発表した新中期経営計画では、最終年度の2015年3月期に、売上高3700億円、営業利益370億円を目指すとしている。この中には、今後のM&Aによる上乗せ分は含まれていない。

(小河 真与 =東洋経済オンライン)


《東洋経済・最新業績予想》
(百万円)    売上高  営業利益 経常利益  純利益
連本2011.03  269,139 22,163 20,364 12,465
連本2012.03予 255,000 9,500 7,000 5,000
連本2013.03予 280,000 22,500 20,500 11,800
連中2011.09  132,448 6,052 5,032 2,769
連中2012.09予 140,000 11,500 10,500 6,000
-----------------------------------------------------------
         1株益¥ 1株配¥
連本2011.03  32.6 7 
連本2012.03予 13.2 7 
連本2013.03予 31.2 7 
連中2011.09  7.3 3 
連中2012.09予 15.8 3 
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