"住まいのプロ"が熱海の絶景一戸建て購入のワケ 果樹園付き!自分らしい住まい探しのヒントとは

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玄関横の物置
居住空間には限りがあるので、玄関横に物置をDIY。夫の趣味の道具を置いている(写真撮影/相馬ミナ)

また、この土地は山の中の傾斜地。それゆえの絶景だが、敷地半分が土砂災害警戒区域内レッドゾーン指定で、土砂崩れのリスクもある。

「だからこそ、普段から天気予報を確認し、特に大雨の時は敏感になり、早めに避難しようと話し合っています。常に家族3人分の避難バッグを用意していて、伊豆のほうで大雨があったときはすぐ避難できるように準備をしています」(中屋さん)

「予算が限られているからこそ、こだわりの凹凸を受け入れることが、その人らしい“家選び”ということ。安くて良い物件はありません。安さには理由があるのです。けれど、その安さの理由を許容できるなら、ワケあり物件はその人にとってはお宝物件にもなるのです」(長井さん)

周囲の自然環境
傾斜地だからこその眺望と自然に囲まれた環境でもある(写真撮影/相馬ミナ)

資産価値より大切な居住価値

「資産価値だけで住まいを選ばないで」と、不動産業界で長年働いていた二人の共通意見。

「資産価値が高い=万人受けの良い家」といえるが、そもそも万人受けの家は高いし、予算を考えれば必ずしも自分の希望が“万人”と一致しないケースもある。例えば、「資産価値を考えて、利便性の高いエリアの駅近のマンション」を選ぶ人が多いが、それは100人いて100人全員の理想の家のはずはない。

「もちろん投資前提の不動産購入なら当然の指標ですが、多くの人は、自宅の売り買いをそう頻繁にするものではないでしょう。資産価値を重視するあまりに、自分のしたい暮らしから離れるのは本末転倒。自分たちの居住価値を重視してほしいんです」(長井さん)

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