DeepSeekの出現で、エヌビディアの時価総額が実に90兆円超も暴落(1月27日の下落額)したのはなぜだったのか。それはハイテク企業の経営者や投資家らがどれだけAIを「分かっていないか」が詳らかになったからだ。
DeepSeekショックの理由としてよく言われるのは、OpenAIと比べて「はるかに少ない投資」で「同等の性能を持つAI」を開発したという点だ。
だが、この2点は本当にすごいことだったのか。ここに驚いている報道が多いのだが、実際はそうではない。DeepSeekだけが特別なわけではなく、「AIの低価格化」は驚くべきスピードで進んでいるのだ。
AIチップはGPUじゃなくてもいい
まず、DeepSeekの開発投資は本当に少額だったのか。DeepSeekが「自己申告」した金額が真正だったのかという見方があり、実際のところはどうか分からない。しかし僕が言いたいのはそういうことではない。
OpenAIやメタ・プラットフォームズ(フェイスブック)などに比べ、桁違いに少ない投資額でAIを開発できている例は、今や世界中にいくらでもある。その事実を踏まえれば、DeepSeekの投資額がOpenAIより少なかったとしても、別に驚きでも何でもないのだ。



















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