投資で負ける人がやりがち「5つの悪癖」とは何か 「慌てて利益確定」「目移り」…あなたは大丈夫?

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悪癖4:毎日価格を確認して、機動的に動こうとする

積立投資においては、毎日投資信託の価格を見て、何かプラスで動こうとしても特にいいことはありません。むしろ、ドル・コスト平均法(参考記事:株価が「上昇」でも「下落」でも得する驚きの投資術)で、決まったペースで決まった額を買い続けるだけで十分です。

暴落時に追加投資(毎月の買付以外に、+αでの買付をするという意味)する気持ちがあるのであれば、報道やネット、アプリでさっと確認ができるS&P500など指数の動きだけ見ればいいと思います。それだけで、投資信託のおおよその動きが推測できるからです。

5%なりそれ以上なり、自分が追加投資の基準と考える「暴落」が起きたときに、成長投資枠でつみたて投資枠と同じ投資信託を+αで買うのは、うま味があると思います。

でも、そのつもりがないのなら、毎日投資信託の価格を見る必要はありません。心が乱されてメンタルによくないですし、投資判断を誤る危険性もあります。投資していることを忘れるくらいが一番です。

デイトレードは一部の「選ばれた人」しか勝てない

悪癖5:放置しないで頻繁な売買を繰り返したい

特定口座で、デイトレードなど短期売買で儲けている人もおられます。しかし、これは投資にあてる膨大な時間があり、かつ知識・経験・テクニック・強靭なメンタルを有する限られた人だけができる技です。一般的に再現性はありません。

「正しい投資信託」を選んで、ひたすら積立投資をするという「負けない投資」に徹することで、長期で資産形成することこそ再現性が高いといえます。年月と複利を味方にすれば十分に戦えます。

資産形成は、「正しい投資信託」に、長期・分散・積立で投資するのが基本的な考え方です。

毎月3万~5万円を長期にわたって積立投資することで、5000万円の資産をつくれる可能性は十分あります。

特別なことをしようとせずに、むしろ「普通の人」でいることに徹してください。「急がば回れ」、日本古来のことわざは投資にも当てはまります。

桶井 道 個人投資家(投資歴20数年)、物書き

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おけい どん / okeydon

1973年生まれ。

世界の高配当株、増配株、東証ETF、米国ETF、投資信託、リートなど100銘柄以上を保有する。いずれへの投資も、時間も労力もなるべく使わない「ゆとりある投資」を実践している。

2020年に資産1億円+年間配当(手取り、以下同)120万円とともに、25年間勤めた会社を退職し、自由になる。2024年には資産1.8億円達成、年間配当240万円(2024年見込み)まで伸ばす。現在は、両親(父は難病で要介護5、母はがんサバイバー)の介護・見守りをしながら、物書きとして第二の人生を満喫中。

著書に『月20万円の不労所得を手に入れる! おけいどん式ほったらかし米国ETF入門』(宝島社)、『お得な使い方を全然わかっていない投資初心者ですが、NISAって結局どうすればいいのか教えてください!』(すばる舎)、『資産1.8億円+年間配当金(手取り)240万円を実現! おけいどん式「高配当株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)、『普通の人のための投資:いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)などがある。複数の大手メディアで連載を持つ。X(旧Twitter)アカウント(@okeydon)はフォロワー数8万人。

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