田村淳「キャンピングカー歴10年」たどり着いた夢 日本独自気風のキャンピングカー業界に新風を

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―防災についての考えも、教えてください。珠洲市への訪問などを通じて、キャンピングカーの災害活用の効果を実感しているかと思います。

「キャンピングカーが家にあるかどうかで、心強さが違うと思いますね。サバイバルできますから。ここで寝られる、食事ができる、エアコンが使える、そして移動できる……と、いろいろな意味で、災害時に強いクルマだと感じます。(日本RV協会と地方自治体との連携協定などを踏まえて)例えば、地方自治体がキャンピングカーを(有事対応で)所有していて、(平時には)貸し出すなどの考えが進めばいいと思います」

日本RV協会の荒木賢治会長とキャンピングカーアワードの盾を持つ田村淳氏(筆者撮影)
日本RV協会の荒木賢治会長とキャンピングカーアワードの盾を持つ田村淳氏(筆者撮影)

「周知する活動を続けていきたい」

―最後に、田村さんの夢のキャンピングカーライフやこれからについて教えてください。

「完全に電気にしたい。EVのキャンピングカー、太陽光パネルが組み込まれていて、水も車内で循環するクルマ。家を持たずに、人々が移動しながら生活するといった形にも、興味があります。今回の受賞は、僕が本当にキャンピングカーライフを楽しんでいる人だと認められたということ。認められたことで、今後は責任を背負うことになりました。(その上で)責任を持ってキャンピングカーのレジャーとしてのおもしろさ、そして災害時に強いことを周知する活動を続けていきたいと思います」

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行動力と発信力に長けた田村さんが考える、これからの斬新なキャンピングカーライフ、そしてRVingという新たな世界観の可能性。まだまだ広がり続けるであろうキャンピングカーという分野に、大いに期待したい。

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桃田 健史 ジャーナリスト

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ももた けんじ / Kenji Momota

桐蔭学園中学校・高等学校、東海大学工学部動力機械工学科卒業。
専門は世界自動車産業。その周辺分野として、エネルギー、IT、高齢化問題等をカバー。日米を拠点に各国で取材活動を続ける。一般誌、技術専門誌、各種自動車関連媒体等への執筆。インディカー、NASCAR等、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、テレビのレース番組の解説担当。海外モーターショーなどテレビ解説。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラファイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。

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