小田原間近の最終盤、新松田駅はJR御殿場線の松田駅と徒歩連絡。線路も相互に繋がっていて、新宿駅から御殿場駅までを直通する特急「ふじさん」も運転されている。JR東海に乗り入れる、唯一の大手私鉄の列車である。
駅伝でおなじみ登山電車も
この御殿場線は、箱根の険を避けて東西を結ぶべく、はじめは東海道本線の一部として建設された。それでも急カーブ・急勾配の繰り返し。峠越えの拠点になった山北駅は、“鉄道の町”として発展したという。1934年に丹那トンネルが開通すると、こちらは御殿場線として独立し、ローカル色が濃くなっていった。
小田急小田原線に戻ろう。終点の小田原駅からは、ロマンスカーも直通する箱根登山電車(小田急箱根鉄道線)が続く。ロマンスカーの終点・箱根湯本駅からは、最急勾配80‰という文字通りの登山電車だ。お正月の風物詩・箱根駅伝ではランナーを電車が待つ踏切でもおなじみである。
トピックボードAD
有料会員限定記事
鉄道最前線の人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら