「横浜駅に頼らない路線」神奈川県ご当地鉄道事情 代表格は「ロマンスカー」でおなじみの大手私鉄

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神奈川県の真ん中の台地の上がベッドタウンとして発展したのは、小田急江ノ島線のおかげといっていい。そして、JR東海道本線と接続する藤沢駅ではスイッチバックで方向転換。終点は江の島がすぐ目の前の片瀬江ノ島駅だ。

片瀬江ノ島駅から橋を渡ってすばな通りを内陸に5分ばかり歩くと見えてくるのが江ノ電の江ノ島駅。鎌倉から藤沢まで、民家の軒先をすり抜けるようにして走る名物路線だ。

沿線には稲村ヶ崎に七里ヶ浜と相模湾を見る絶景スポットが目白押し。鎌倉も江の島も、言うまでもなく関東地方を代表する観光地だ。江ノ電江ノ島駅前の踏切を渡った先には、湘南モノレールの湘南江の島駅がある。

湘南モノレール
大船駅に到着する湘南モノレール。沿線は丘陵上のベッドタウンだ(撮影:鼠入昌史)

まるでアトラクション

懸垂式モノレールのハシリといっていい路線で、およそ一般的な鉄道では考えがたいほどの急カーブや急勾配を繰り返しながら大船と江の島を結んでいる。

安全第一の公共交通ながら、まるでジェットコースター。ちょっとしたスリルも感じられる(もちろんジェットコースターも安全第一です)。

小田急江ノ島線と同様に、県内の内陸部を南北に結んでいるもう1つの路線が、JR相模線だ。もともとは私鉄の相模鉄道が建設し、国有化されて相模線となったというエピソードを持つこの路線、電化されたのが1991年と首都圏ではかなり遅い。おかげでローカル線のような扱いを受けることもしばしばだ。

相模線が結んでいるのは茅ケ崎―橋本間。相模川の左岸を南北に走り、厚木駅・海老名駅では小田急線と接続。長らく電化以来の205系の独擅場だったが、2021年にE131系が登場して現在はすべて置き換わっている。

JR相模線
まだまだのどかな風景が沿線に残るJR相模線。奥に見えるのは海老名の市街地(撮影:鼠入昌史)
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