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ビジネスで必要条件と十分条件を使いこなす方法 論理的に見えて実はそうではない意思決定をしないために

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片方が他方に完全に含まれているならば、小さい方が十分条件、大きい方が必要条件ですから、次のように言うこともできます。

「小⇒大」は必ず真

「大⇒小」は必ず偽
(出所)『【数学的】意思決定トレーニング』

冒頭の問題の【解答】

「睡眠時間が7時間以上⇒仕事の効率が上がる」が真ならば、睡眠時間が7時間以上は十分条件なのに、上司があたかも必要条件のように言っているのはおかしい。

【解説】

(出所)『【数学的】意思決定トレーニング』
『いつも決断に自信がもてない人のための 【数学的】意思決定トレーニング 情報の整理から微分・積分的発想まで』(PHPビジネス新書)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

上司は「睡眠が7時間以上⇒仕事の効率が上がる」と言っているので(ここではこの命題自体の真偽は問いません)、「睡眠が7時間以上」は(仕事の効率が上がるための)十分条件です。それなのに上司は「7時間以上の睡眠が必要である」と言っていて、必要条件と十分条件がすり替わっています。

本来は仕事の効率が上がる方法は他にもあるはずなのに、7時間以上の睡眠が少なくとも必要な条件のように言うのはおかしいわけです。

他にも「あなたの病気は手術すれば治ります。だから、あなたは手術を受ける必要があります」という医師による説明も同じように矛盾しています。

一般に「A⇒Bです。だからBのためにはAの必要があります」の形の文章は、論理的に正しくありません。惑わされないように注意しましょう。

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