「子どもがやる気を失う」危険すぎる"3つの行動" 親の声かけの仕方は大きく「2タイプ」に分かれる

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ですが、のびのびさせようという親心が、子どもの自制心や自己効力感が育つチャンスを奪っているのです。

我が家ではこう伝えたら上手くいった

では、具体的にどうすればいいのか。我が家では、まず、非認知能力に関するデータを夫婦で共有することから始めました。「どうやら、強制型と共感型のアプローチがあるらしいよ。うちはどっちだろうね?」、そう切り出したときの妻の反応は強烈でした。

「そう言われたら、強制型になっているかもね。でもさ、どうすればいいの? 毎朝毎朝だよ? 考える余地を与えるとかムリじゃない? 私のアプローチが悪いってこと?」

そんな強めの反発を受け、ケンカになりそうなムードになったのでいったんなだめ、私自身も同じように思ったことを伝え、この理屈を我が家にどう導入するか、二人で頭を悩ませました。

そして、無理かもしれないけどやってみようと決意し、子どもと対話することにしました。家族で夕食を取っている最中、私はこう切り出しました。

「〇〇くん、話があるんだけど、ちょっといいかな?」
「うん、いいよ。なに?」
「あのさ、〇〇くんさ、毎朝ママから起きなさいとか、早く着替えなさいとか言われてるでしょ。それについてどう思ってる?」
「えー。だって眠いんだもん」
「そうだよね、眠いよね。でもさ、それで毎朝、起きなさいとか怒られてたらさ、ママも大変だし、よくないと思わない? もしも〇〇くんがぱっと起きて、ごはんも食べて、歯も磨いて、着替えもして、靴も履いて、時間通りに家を出たらさ、すごくいいと思わない?」
「そうだけどさ、眠いしさ、できないよ」
「そうかな。何時に起きればやれると思う?」
「7:30に起きれば間に合うんじゃない?」
「8:00には家を出ないと間に合わないでしょ? 7:30で間に合うかな?」
「ごはんをばーっって食べれば間に合うよ」
「〇〇くん、ごはんいつもばーっと食べないじゃん。ゆーっくり食べてるでしょ?」
「じゃあ、7:20に起きれば間に合うかな」
「そうだね。じゃあ、スケジュールを書いてみよう。7:20に起きて、トイレしたら何時になる?」
「7:25」
「そこからごはんを何分で食べる?」
「20分くらいかな」
「そうしたら何時になる?」
「7:45」
「そのとおり。すごいね。そのあとは何するの?」
「着替える」
「歯磨きは?」
「磨く」
「何分かかる?」
「10分くらい」
「そうしたら何時になる?」
「7:55」
「そうだね。そのあとは何する?」
「着替える」
「家を出るの、8:00に間に合うかな」
「間に合うと思う」
「じゃあ、7:20に起きれば間に合うね。できそう?」
「でもなあ、眠いと思うんだよね」
「じゃあどうする? もう少し早く起きる?」
「うーん……7:10に起きる」
「ほんとに!? すごいね。7:10に起きれたら、どんなことが起こると思う?」
「ママが褒めてくれる」
「それはそうだね。ママもいっぱい褒めちゃうし、疲れないし、大喜びするかもね。やれそう?」
「うん。わかった」
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