新築住宅の「アフターサービス」使いこなしのコツ メンテナンス費用削減 知らないと損するかも

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

その結果、時間や手間、精神的な負担が大きくなってしまうことも考えられる。こうしたトラブルを避けるためにも、不具合につながりやすいシーリングの状態は、2年目の保証期間内に確認しておくと安心である。気になるところがあれば、早めに補修を依頼しておくことをおすすめする。

建具や壁紙・塗装は大丈夫?

2. そのままにしがちな建具の不具合

2番目にチェックしてほしいのが建具(たてぐ)の建て付けだ。建具とはドアや窓、ふすま、障子など、開閉できる仕切り部分のことで、新築時の建て付けが適切でない場合がある。

例えばドアの開閉時に異音がする、枠に擦れるといった症状が当てはまる。建具の不具合に関しては、簡単な調整で解消できるパターンがほとんどだ。その一方、早期に直さず、そのまま使い続けることで建具自体に歪みが生じ、交換が必要になるような場合もある。

2年目のアフターサービス期間内に調整を依頼すれば、多くの場合無償で対応してもらえる。しかし、保証期間を過ぎてから業者に依頼すると、出張費などを含めた人件費だけで1万~2万円はかかる。

複数の業者が必要になれば、総額で10万円を超えることもありうるため、2年以内に施工会社へ伝えておくことが肝要だ。先述の通り、場合によっては建具自体の交換が必要になり、材料費だけでも10万円近くかかるなど予想以上の出費がかさむおそれも出てくる。

建具の不具合は軽視されがちだが、2年以内のアフターサービス期間であれば無償対応してもらえることがほとんどで、この期間を逃す手はない。定期的なチェックのもと、不具合を早めに伝えておくことが、無駄な出費を抑えるための重要なポイントとなる。

3. 壁紙・塗装の剥がれも要チェック

3番目の事例として、壁紙や塗装など仕上げ部分の剥がれが挙げられる。

室内の壁や天井に用いられる壁紙は、新築時の糊(のり)付けが甘いと、2年を待たずに部分的にめくれたり、剥がれたりすることも多い。特に壁紙の端の部分には注意が必要だ。

例えば、トイレの入り口付近など、狭い範囲に貼られた壁紙は、施工時の押さえが甘くなりやすい。新築時から微妙に浮いていることもあり、その状態で1~2年経過すると、乾燥してめくれや剥がれにつながる場合もある。日ごろから目視で確認したり、手で触って浮きがないか確かめたりすれば不具合も見つけやすくなるだろう。

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事